アメリカ ラーメンマーケット 2024年 Part 1: アメリカのラーメン市場 歴史
- 上原孝詔
- 2024年4月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年6月20日

1988年 筆者がアメリカに来た当時、Los Angeles唯一ラーメンが食べられたのは、リトル東京にあるこう楽のみでした。http://kouraku.menutoeat.com/ 学生だったので週末の夜中に友達と食べに行ってた記憶がありますが、やはり店内に居るのは、殆どが日本人で、地元の方々を見た記憶もなく、熱いラーメンをすすりながら、アメリカ人には絶対理解してもらえないだろうなと思ってました。それが今やLos Angelesでは、濃厚豚骨、つけ麺、担々麺とかなり本格的なラーメンが食べられるようになり、お客も大半がローカルカスタマーになるなど、訪米当時には夢にも思っておらず、時代の変化を肌で感じるようにもなりました。 そのアメリカでラーメンがどの様に根付いていったのか、アメリカのラーメンの歴史から現在の市場についてお伝えしていきます。
アメリカでのラーメンの歴史は1972年に日清食品のカップラーメンのアメリカ進出まで遡る。この年、日清食品は、アメリカで最初のインスタントラーメン工場をCA州ガーデナ市に設立。同時期、東洋水産もMaruchanとして米国での販売を開始、その後1977年にCA州アーバイン市にインスタントラーメン工場を設立した。1978年には、サンヨー食品も米国へ進出、CA州ガーデングローブ市に工場を設立した。
当時は、日本のラーメン其の儘では、米国には受け入れられないと考え、フレーバーは、ラーメンの基礎となっている醤油味、味噌味や塩味ではなく、ビーフフレーバーやチキンフレーバーといった現地の人々にも受け入れられるフレーバー商品での販売となり、米国日清と米国東水での熾烈な価格競争が始まった。結果ラーメンは安い食品の代名詞となり、長くラーメンは「廉価なファーストフード」というイメージを植え付けることにもなった。 尚米国サンヨーは、当時から醤油味、味噌味や塩味をサッポロ一番ブランドで販売を続けている。
その間日本式ラーメンを提供する専門店は、米国にも点在していたが、日本からの出店ではなく、現地の日本人が、アメリカに住んでいる駐在員、学生向けや現地の日本人のニーズに応える形が殆どであった。
2000年に入り、ラーメンブームに先行する形で、Naruto等のアニメの影響があったとされており、漫画に出てくるラーメンは若い世代の憧れの食事となっていった。
2004年には、西海岸にあった日系スーパーのMitsuwa内にあるフードコートに北海道のラーメン屋山頭火が1号店を開店。同年NYでは、 Momofuku Noodle Barが開店。その後LA TIMES等の新聞でラーメンが取り上げあられ、昨今のラーメンブームの始まりとなった。
その後日本から一風堂が2008年にNYに1号店を開店、2011年には、つけ麺のつじ田がLAに1号店を開店、後に一蘭(2016)等の日本の有名店の米国での開店ラッシュとなり、今日の、ラーメンブームへと続いている。
Part 2へ続く
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